まほろばに神鹿を追って

Chasser le cerf de Dieu à Nara

Butterfly Effect ~西洋史概論⑦~

西洋史概論のレポートの
本文はとっくに脱稿済み。
注釈と脚注に取り掛かっています。
だって、西洋史概論、
参考文献ありきのレポートなので。

美術史概論も50冊くらいの
参考文献は読みましたが、
美術全集や事典なども多く、
そんなに脳味噌をえぐるほどの
読書をした体感はありません。

東洋史概論は逆に、
参考文献は一切読んでいません。
サブテキストで角谷先生が
「この授業の目標としては、
テキストの範囲で十分です。
まず、テキストを理解することに
努めて下さい。」
と明言されているからです。

史料学概論でもテキスト以外は、
記紀続日本紀しか読みませんでした。
一次史料の基本を重視したのです。
レポート自体は好き勝手やって
大目玉くらいましたが、
試験結果は満点でした。

しかしだ。
西洋史概論は、
参考文献の質は無論、
量もかなりの比重で問われている。
サブテキストを一読しただけでも
それは明白でした。

私は本の虫なので、
とにかく足立先生が提示された
参考文献を当たれる限りは
当たって読みました。
その数、およそ50冊。
美術史概論と同等ですが、
脳味噌の疲労度は雲泥の差。

だって、
自由に論じろ、って、
いっちばん難しい指示。
だって、
自由は野放図とは異なる、
専門家が書いた専門書のみ糧として、
「専門家のはしくれ」として
自分の意見を述べよ、ってこと。
つまり、論文を書け、ってこと。

西洋史概論のレポートをこなせば
論文のそもそもを知れる。

挑戦する甲斐がある。

バタフライ効果です。


シルクロードとローマ帝国の興亡 (文春新書 1326)
試論と筆者も公言されているので
西洋史概論の参考文献としては
ふさわしくないかもしれませんが、
私には脳の滋養となった一冊。
ユーラシア規模で歴史の波紋は
投げかけられていく。

ブラジルの一頭の蝶の羽ばたきが
テキサスで竜巻を引き起こす。
私の西洋史概論のレポートも
風が吹けば桶屋が儲かる
Butterfly Effectが主旋律でした。