日曜日、
主人の1回目のワクチン接種。
9時前に会場に着いて、9時半に終了。
主人「痛くも痒くもない」との言。
私も確か5月、
肩まであがらない服を着てしまい、
「こんな服着てすみません脱ぎます!」
「いや瓊花さん脱がなくていい!」
と先生とワーワー言い合っている間に
接種は終わりました、痛くも痒くもなく。
2回目の接種後は、
副反応で2週間安眠できませんでしたが。
平群の本屋さんに立ち寄って、天理へ。
斑鳩、法隆寺門前を横切りました。
この道、狭くて混むのです。
10代の頃は実家から法隆寺まで10㎞、
ゆっくり1時間、自転車で走りました。
電車の便の悪い奈良県の子どもは
30㎞程度なら余裕で自転車を漕ぎます。
大和川沿いの堤防を西から東へ。
地元民は混まない裏道を通ります。
対向しにくいので、
運転の上手い方限定です。
天理の農家カフェ、けやきさん。
この日は息子の11回目の誕生日。
季節のスペシャルランチでお祝い。
息子の大好物です。
・大和茄子のチーズ焼き
・バターナッツ南瓜とレーズンの
塩麹ロースト
・空心菜の中華炒め
・金時草と素麺南瓜の酢の物
・いろいろ野菜のハンバーグ風
・つるむらさきのナムル
・コリンキーとビーツのサラダ
・黒米ごはん
・モロヘイヤのお味噌汁
うっかりして、予約を入れるのを
当日まで忘れていました。
しかしけやきさん、
私の名前を覚えていてくださって、
先約でいっぱいいっぱいのところを
わざわざ一席設けてくださいました。
デザートはレモンシフォンケーキと
栗のタルト。
前日までの予約なら
誕生日プレートもOKでしたが、
仕方ありません。
けやきさんのお食事デッキは
ビニールハウスの屋根なので、
陽射しが良くなると覿面に暑くなります。
ツクツクボウシが鳴きだし、
これはかき氷を食べるべきだと決断。
苺のかき氷。
自家製苺ジャムのソース、美味しい。
苺そのものも、自家製。
奈良の最近のかき氷、
氷が薄くて口当たりが最高です。
かき氷はおなかを壊すので苦手ですが、
こんな良質なかき氷なら、
それも暑いデッキで食べるなら、
体温が下がって良い塩梅です。
それでも、家族3人で1つで充分量。
1年に1回の訪れ、
なのに覚えていてくださって、
ありがたいお店です。
当然、石上神宮へお参り。
拝殿、彩色塗替工事中でした。
えー! 息子、でっか!
11歳男子、もう155㎝です。
私、追い抜かれるのもそのうち。
石上神宮の北、大念寺、
ここらあたり彼岸花の名所。
天気が良過ぎて、草臥れていますが。
天理環状線、駐車場までの道沿い、
目を奪われる朱の群れ。
美しい。
これはお見事。
路邊 壹師花 灼然 人皆知 我戀孋
道の辺の 壱師の花の いちしろく
人皆知りぬ わが恋妻は
柿本人麻呂『万葉集』(巻十一・2480)
路のほとりの壱師の花のようにはっきりと
人はみんな知ってしまった
私の恋しい妻を
中西進『万葉集』(三)
壱師の花とは、彼岸花と考えられます。
万葉集4500首もの歌を数えるなか、
唯一詠まれた彼岸花の歌です。
人麻呂の妻が
どれほど的皪と鮮やかで、
且つ寡黙で神秘的な女性だったのか、
言わずもがなで伝わります。
壱師の花、彼岸花、
曼珠沙華は余計な枝や葉もなく、
ただ花弁のみ。
蝋燭のように音もなく燃える炎です。
11本の蝋燭、
さあ、息子、火を吹き消して!