奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

太子の御跡(みあと) ~聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 「聖徳太子と法隆寺」奈良国立博物館~

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5月4日、毎度お馴染み奈良国立博物館
聖徳太子1400年遠忌記念
特別展「聖徳太子法隆寺」が開催中。


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小学生向けの関連イベント
聖徳太子ジャンボすごろく」に参加。
地下の会場に出向くなり、
奈良国立博物館の職員さんに
「瓊花さん、いつもご参加
ありがとうございます」と声かけられ。
「やー、もー、恥ずかしー、
イベント参加は毘沙門天展以来ですよ、
なんでそんな記憶してはるんですか」
と私、赤面。
「ママ、どこ行っても
覚えられてるよね」と息子。
「ママ、悪目立ちするからな」と主人。
なんや、全部、私のせいかいな。


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ま~、でっかい双六!
聖徳太子の一生を、
徳を積みながら辿ります。
奈良県が企画編集した冊子
『わくわく日本書紀すごろく』の
1つを拡大したものです。


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特別ゲスト、せんとくん
参加者3人のために、
豪華ったらありゃしない。
奈良博のイベント、いつもこうです。
申し訳なくなってしまう。

うちの息子が最年長。
でも、他のお子さんふたりとも
背筋がピンと姿勢良く、
息子ふにゃふにゃ目立つ目立つ。

うちの息子は私の趣味に
引きずりまわされているだけですが、
それにしても、博物館イベントに
参加するお子さんは皆、
利発で礼儀正しい子ばかり。


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ワークショップで太子の功績を辿る。
推古天皇の摂政になった、
ここは必ずストップのポイント。
ここで自分の夢を語ります。

「何かの、博士になりたいです。
研究して、答えを出したいです。
何かは、今、考えています」

へー、そうなんや!
うちの息子の自己プレゼンに、
私も主人もおったまげ。
職員さんたちも「おー!」と拍手。


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息子、一番でゴール。
必ずストップのポイントは
もう一か所ありまして、
冠位十二階制定の場面。
ここで、みんなの好きな色を言って、
自分とかぶった人がいれば
5点ももらえます。

女の子がそこで止まったとき
他にオレンジの答えがなかったので、
息子に身振り手振りで
「僕もオレンジですって、
答えてあげ~!」と唆したのですが、
伝わりませんでした。

10歳男子、まだ無理か、
そんな高度なイケメン技は。


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息子、1点差で1位。
豪華な賞品が贈られました。
でもおそらく、順位関係なく
中身は同じものだと思います。
そうでないとアカンと思います。


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せんとくんと記念撮影。
今日のイベント、息子はアンケートで
100点と答えていました。
「参加するまで緊張なんやけど、
参加したら結局、面白いねん」と。


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聖徳太子に関連する
印刷物での広報誌がたくさん。
奈良博ではエフェメラ入手が楽しみ。

「夏にまたイベントします。
瓊花さんお越しください、待ってます」
職員さんよりお招き。

恥ずかしかぁ(最近九州弁がツボです)、
でも行くで!


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聖徳太子法隆寺の特別展を観て、
お昼はならまちの茶の湯さんへ。
足湯カフェ、1年ぶりです。


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私は今回、米糠の足湯にしました。
柑橘系のアロマオイルの芳香が
マスク越しでもうっとり嗅げます。
主人と息子は茶の葉の足湯。


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ワークショップのおみやげは、
『わくわく日本書紀すごろく』の他に
非売品の正倉院の五弦琵琶リフレクター、
蚊帳ハンカチ、シール、栞、絵葉書、
そして。

昨年東京国立博物館で開催された
日本書紀成立1300年特別展
「出雲と大和」の図録。
この展覧会、すごく観たかったので、
図録をいただいて飛び上がりました。

聖徳太子法隆寺の展覧会も
玉虫厨子を間近で観られただけで
お釣りが来るほど豪勢でしたが、
この出雲と大和の展覧会、
どれだけ力が入っていたか、
図録をめくるたびゲップが出ます。
コロナで途中で切り上げられて、
本当に残念な展覧会だったと思います。

さて、
私は生まれも育ちも奈良県ですが、
出雲と大和に争乱があったとは、
あんまりピンと来ないのです。
なんか、もっと悠然とした
関係だったんじゃないのかな、と。
なんでもかんでも啀み合いに結び付ける、
短絡思考としか思えません。

それに、私は大和盆地の西側、
葛城地方の出身なので、
東側の三輪地方はawayでもあります。
出雲は三輪と関わり深い。
だから私は出雲と大和の関係性に対して
さほど思い入れがないのかもしれません。
祖母は三輪地方の出身ですが、
やっぱり生まれ育った二上山の光景を
私から消し去ることは不可能です。

しかし、氷室冴子さんの小説
ヤマトタケル』での
イズモタケルを騙し撃つ場面、
大和から侵攻する者として、
私もヤマトタケルと同感で、
己の卑怯に打ちひしがれました。

中央から辺境への支配は免れ得ません。
しかしそれは争乱とはまた異なります。

私は、ヤマトタケルの眷属、
隠れもしない、中央の末裔です。

イズモタケルは死の際でも
薫り高く、微笑んでいました。
私には出雲とは、そう思えるものです。


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茶の湯さんの今日のメニュ。
すき焼き風のホイル焼き。
サーモンとツナの胡瓜巻き。
ポテトサラダ塩麴漬け半熟卵添え。
五種きのこのトマト煮。
ほうれん草の胡麻和え。
胡麻豆腐。
ひじきの煮つけ。
切り干し大根。
ワカメとお揚げの味噌汁。
玄米ご飯。
おいしそう!


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メインが看板と違って牛肉で、
その肉汁がコンソメみたいで、
行儀悪いのですがご飯を空けた
飯椀にそそいで飲み干しました。
素朴ですが、味付けは深く、
どれもこれもおいしくて、
主人も息子も無言で貪っていました。


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デザートの苺ソース添えヨーグルト。
そして、ほうじ茶。

今日はご亭主のお母さんも加勢されて、
賑やかな和やかなおもてなしでした。

いつ来ても、ここはほっとする。
少し駅から離れていますが、
それが彷徨う小旅行の醍醐味。

せっかく訪れるなら、
ゆったりと落ち着く
予約優先のきちんとした店がいい。
特にこの時期、いまだに、
客に門前で列を成させて待たせる
大馬鹿な飲食店、奈良にもあるのです。
ほんとうに、情けない。

どことは言いません。
私は、自分の記事に、
汚いものは書きません。
穢したくないのです、自分の意識を。


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太子の御跡を辿る、
それが今年のメインテーマなのですね。
秋には私の勤務先の最寄、
大阪市立美術館で特別展
聖徳太子日出処の天子展」が
開催されます。

世間虚仮唯仏是真と言われると、
心底目の奥が痛くなって、
悲しくなるのですが、
それでも生き貫くしかない。

「仏教伝来の何がすごいの?」
と息子に問われ、
「仏教は、宗教だけじゃない。
あの当時の思想で法律で文化で、
仏教はあの当時、
世界を測る物差しだったの」と私。
「仏教で、世界を知ったの?」と息子。
「世界の入り口を、ね」と私。