奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

Brother Sun, Sister Moon. 薬師寺と唐招提寺 ~考古学特殊講義②~

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諸事情により今日は休暇で、
午後から西ノ京へ。
薬師寺、久しぶりです。


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3月並みの陽気。
梅が三分咲き。
明日からしばらく雨なので、
蕾が固まってしまうなぁ。


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復興して40年の西塔。
だいぶ古都奈良に馴染みました。


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東塔!
10年以上に及んだ修理も終了、
3月には特別開扉されます。

薬師寺には移建説と新建説があり、
議論は継続中です。
私は、最近では、
新建説に傾いています。

それでも持統天皇のespritまでは、
払拭不可能ですが。


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ご本尊が鎮座まします金堂。
昭和の建築ですが、すばらしい。


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これ以上近くでの撮影は、逮捕です。
薬師三尊像、
冷え寂びた月光、包み込む日光、
もう、何度見ても、完璧。
これ以上完成された仏像はない、です。

いつもはたいへん偉大に見える
ご本尊ですが、
今日は等身大に思えました。
とても間近に思えたのです。

私に宗教心はありません。
それでも自分の思いを真正面から
受け止めてくれる存在が必要なとき、
奈良県で生まれ育った私は
やっぱり仏に向かいます。
神道の神々は、自然そのもので、
人の言葉は通じない気がするのです。

そう。人の思いは重過ぎる。
それを向けられれば、人は潰れる。
私は人です。
私はどなたも救えません。
不動の存在は、人を超えた者しかない。
そして、その昔、人であった者だから、
仏は人の言葉を懐かしむ。

答えなんか要らないのです。
ただ聴いてさえもらえれば。

私が心を明かすのは仏だけ。


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両塔並び撮るのは難しい。
薬師寺の白鳳伽藍、広大です。

帰りに、
東院堂の聖観音様に必ずお参り。
本当に、今朝生まれたような
新鮮さと、温かみ。
大津皇子、この薬師寺
あなたに捧げられた鎮魂の寺。
私はそう信じています。


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歴史の道を北上して唐招提寺へ。
このお寺、一番好きなお寺です。
ほっ……とします。


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鑑真和上御廟。
誰もいなくて思わず
「和上!」
と子どもみたいに叫び、
御廟まで参道を駆けました。

和上、お久しぶりです、
間遠の不義理をお許しください、
と心中詫びつつ。


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和上の前では
自分のことは何も言えませんでした。
世の中が平和になりますように、
それしか口をついて出てきませんでした。


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鑑真和上御廟へつづく小径は、
日本人の心の故郷にある小径。


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唐招提寺境内。
すべてがここに収まる、
私の天平の想い出箱です。


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和上、また来ます。
瓊花が咲く頃には、必ず。


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これは、私自身への慰労。
ならまちの和菓子司樫舎さん作の
薬師寺銘菓「白鳳の飛天」。


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とても清楚で奈良らしい干菓子。
材料は砂糖と本葛だけ。
薬師寺でしか入手できません。
私は薬師寺をお参りしたら
必ずこれを買って帰ります。

今回、一応、
妄想スクーリングでもあり、
もし日本中から訪れた
奈良大学通信生の皆さんへお伝えする
西ノ京土産には何がいいかと考え、
これにしました。
是非大切な方と一緒に召し上がれ。


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息子へのお土産は、吉祥天の恵方守り。
NHKびじゅチューン」が
息子は赤ちゃんの頃から好きで、
『その天女、柄マニアにつき』が
特にお気に入り。


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薬師寺ご本尊台座のレプリカ。
ギリシャの葡萄唐草文様
ペルシャの蓮華文様
・インドから伝わった鬼神
・中国の四神
シルクロード由来の最高峰の文様百科。
奈良こそ、シルクロードなのです。


記事の表題の
Brother Sun, Sister Moon. 
1972年の映画の題名です。
私の大好きな
アッシジの聖フランチェスコの話です。
イタリアはもちろん、
シルクロードは欧州まで繋がります。


Brother Sun and Sister Moon,
I seldom see you, seldom hear your tune
Preoccupied with selfish misery.

Brother Wind and Sister Air,
Open my eyes to visions pure and fair.
That I may see the glory around me.

I am God's creature, of him I am a part
I feel his love awaking in my heart

Brother Sun and Sister Moon
I now do see you, I can hear your tune
So much in love with all that I survey



Brother Sun and Sister Moon
限りない愛の力
密かに受け止めたい

汚れた世の中には果てしなく悩むけれど
夜明けは尋ねてくる

愛されるより愛したい
空を飛ぶ鳥のように

Brother Sun and Sister Moon
帰らない今日の日を
確かに生きていたい


憎しみのあるところに愛を、
罪のあるところに赦しを、
争いのあるところに一致を、
誤りのあるところに真理を、
疑いのあるところに信仰を、
絶望のあるところに希望を、
闇のあるところに光を、
悲しみのあるところには喜びを。
ああ、主よ、わたしに求めさせてください。
慰められるよりも慰めることを、
理解されるよりも理解することを、
愛されるよりも愛することを。
人は自分を捨ててこそ、それを受け、
自分を忘れてこそ、自分を見いだし、
赦してこそ、赦され、
死んでこそ、永遠の命に復活するからです。
『フランシスコの祈り』(女子パウロ会)より