奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

夢の全てを虚しいと言うな

On n'est pas sérieux,
quand on a dix-sept ans.
17歳、堅気でなんかいられない。

Arthur Rimbaudの詩『Roman』の
冒頭を意訳しました。
これ、誰かもどこかで
sérieuxを堅気と訳していたような。

フランス語を習っていたとき、
フランス語とペルシア語は似ていると
よく話題にのぼりました。
そのときは、アーベーセーを
覚えるだけで精一杯だったので、
ペルシア語まで気を払えませんでした。


夏の盛り。
こどもにとって、夏は特別の季節。
小学4年生の息子が塾で習う算数、
びっくりするほどTrickyな説明文。
今のこどもたちは
詰め込み学習ではなく、
自分の言葉で自分をプレゼンしつつ
他者の言葉を鵜呑みにせず咀嚼する、
そんな繊細な知力を求められています。
すごいな、日々の学習で鍛えられると
それら曖昧な問いにも答えられるように。

真夏、私も何か始めようかと、
大好きなペルシアの詩人、
ジャラールッディーン・ルーミーを
原文で味わうために、
ペルシア文字をこつこつ覚えることに。


夢の全てを虚しいと言うな。
君の見る夢、世の中の見る夢の全てが、
消え去る幻に過ぎない、とも言い切れないのだから。
そこに真実などひとかけらもない、などと
決して言い切れるものではないのだから。

修行者達の群れの中に、真のファキールが隠れている。
たった一人だけ見つければよいのだ、大勢見つける必要はないのだ。
よく探せ、そうすればきっと見つかるだろうから。


levha.netより拝借した
『泥中の蓮』の邦訳。
ルーミーはペルシア文学界のみならず、
汎世界的な詩人です。
尽きせぬ泉のような言葉のつらなり。
うっとりさせてくれると同時に
何かを目覚めさせてくれる。
これが原文で味わえたならどんなにか。


フランス語はランボオ
イタリア語はピコ・デッラ・ミランドラ。
ドイツ語はヴィトゲンシュタイン
ロシア語はドストエフスキー
ラテン語ハドリアヌス帝。
ギリシア語はミケーネ遺跡の粘土板。
好きな文書の初出しを知りたくて、
その言語のせめてイロハは覚えてきました。

私は学校という組織は嫌いでしたが、
勉強そのものは好きでしたし、
これからも好きなままでしょう。

うぶだし。
いい言葉です。
日本語を母国語としている事実にも、
感謝です。


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息子が描く夢の我が家、動く城。
楳図かずお先生の大傑作
『14歳』に出てくる
チラノサウルス号みたいです。