奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

落花の雪に踏み迷ふ 交野の春の桜狩り  紅葉の錦を着て帰る 嵐の山の秋の暮れ ~歴史文学論③~

奈良大学通信は2021年4月から
7科目のテキストが変更されます。


教養科目:国際関係論Ⅰ
     国際関係論Ⅱ
専門科目:文化財学購読Ⅰ
     歴史文学論
     平安文学論
自由選択科目:現代文学
       文化人類学


平安文学論と文化人類学
前もってレポート作成済みでしたが、
これでボツは完全決定。
まあいい、次に進めば。
私は良く言えば切り替えが早いのですが、
悪く言えば薄情です。

現代文学論にはちょっと興味があるので、
レポート書くかもしれません。
奈良大学のホームページには
ハンドブックやスクーリングガイドと共に
サブテキストがPDFで掲載されているので、
新しいテキストはそっちで追々確認。


歴史文学論は、『増鏡』から
『古態本太平記抄』に交替でしょうか。
もしくはまったく別分野、でしょうか。
太平記がいいな、と思いますが、
太平記は好き過ぎて、
レポートが脱線するかもしれません。

奈良県の山地を歩けば気取ること。
それは意外や中世の遺跡が多いこと。
吉野や室生、南朝の北畠の独り勝ちだな、
と思うこと頻り。
私は十代のころ、
能楽にはまっていました。
世阿弥謡曲にのめればのめるほど、
南北朝の歴史に触れざるを得なくなり、
負けが込むと人はどうなるか、
負けが込んでも人はこうなのか、
南朝後南朝に示唆されること頻り。

権勢を揮った足利三代将軍義満は、
南朝を殲滅することも可能だったのに
殲滅しなかった。
なぜか。
跡形もなく消し去ろうとしなかった、
弱り切った南山の残党を。
豪胆かつ老獪な義満は、
敢えて南朝北朝を「合体」させた。
なぜか。
これが、南北朝時代の最も重要な観点。


日野俊基大塔宮護良親王の道行文の
うつくしいこと、なまめかしいこと。
笑いながら「七回生まれ変わっても
尊氏を討ち滅ぼそうぞ」と叫び、
弟と刺し違えて果てた悪党、楠木正成
「この世の幸せは、直義に譲ります。
どうか直義をお守りください」
そう心から願った弟を、斃した兄、尊氏。
後醍醐天皇新田義貞、文観、阿野廉子
佐々木道誉高師直尊良親王光厳天皇
太平記に描かれる人々はみな、
生きています、苛烈に、真剣に。

ほんとうに、面白い時代。
面白いからこそ、たいへん厳しい時代。
命懸けで生きなければ呑み込まれる、
百鬼夜行、魑魅魍魎のような強者たちに。


五蘊仮成形
四大今帰空
将首当白刃
截断一陣風

五蘊仮に形を成し
四大今空に帰す
首を将って白刃に当て
截断す一陣の風

日野資朝の辞世の句。


古来一句
無死無生
万里雲尽
長江水清

古来一句あり
死も無く生も無し
万里雲尽きて
長江水清し

日野俊基の辞世の句。


日野一族の男たち、
後醍醐天皇に与して斬首されたふたり。
すべてが揺れ動いた乱世にあって、
この知性、この透徹とした感性。

私も馬鹿だな、
かっこいいとしか思えないのです。


日本の歴史〈9〉南北朝の動乱 (中公文庫)
やっぱりこれかと、
南北朝の時代史は。
名著、です。