奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

我を非として当う者は吾が師なり。 我を是として当う者は吾が友なり。 ~東洋史概論②~

そういや東洋史概論について、
1回しか記事にしていませんでした。
レポートは書き終えています。
サブテキストの先生からの指示が
とてもわかりやすくて、
すらすら書けたものです。

担当教官の角谷先生から
緒言として提示されている
「木を見て森を見ず」の一文。
歴史を勉強すること、
歴史を俯瞰して見ること、
歴史を研究すること、
木は森であり、森は木であること、
それら史学のいろはを
思いやりのある簡潔な言葉で明確に
示してくださったものです。

奈良大学には
なんて素晴らしい先生が
いらっしゃるのだろう。
わかりやすく、且つ、示唆に富んで、
何より先生の歴史への思いが溢れていて、
名文だと感激しました。

そして、先生は学習の手引きに
地図を傍らに置くことを推奨されていて、
これは私もこどものころから行っていて、
その親和性だけからでも
角谷先生の対面授業を受けたくなりました。

概論の定義も、
角谷先生は出し惜しみなく
明かしてくださっています。
ああ、この先生の言うとおりに
書き進めていくだけで大丈夫、
そう安心してレポートに挑みました。
この上下2巻の教科書を
素直にまとめあげればそれでいい、と。

地図で見る中国。
なぜ中華思想が生まれたか。
東夷・北狄西戎 ・南蛮、
強大な帝国を築き上げるために
四囲を四夷と睨めつけ、
のしあがることだけを夢見て、叶えて、
それを嘲笑うように四夷がいくたりも
中原を馬の蹄で削り、踏みにじり、
夢は潰え、一層、中華は現実を極めていく。

私は、思えば、
中国の文化が幼いころから好きでした。
芥川龍之介が中国を舞台によく
小説や紀行を物していたこともあり、
芥川ファンだった私は中国にのめりました。
NHK人形劇の『三国志』も素晴らしく、
曹操の強靭さ、孔明の聡明さ、
善人では天下を取れない、
善人ではない者が天下を取っても
それは一炊の夢、
また新たな勢力が台頭してくる、
中原への夢は果て無い、
こんな歴史に数千年ついやした国、
生半可な人間が生まれるわけがない。
こども心に、ふるえました。

「政治を軽蔑する者は、
軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない」
トーマス・マンの名言です。
私は年末年始は必ず
魔の山』を読むことにしています。
ハンス・カストルプ、鉛筆返せ、と
笑い転げながら。
トーマス・マン、面白くて大好きです。
上記の名言、政治をいろんな言葉に
置き換えて、中国史をとらえてみれば、
色眼鏡はどれだけ真相を遠ざけるか、
容易に知れるはずです。

このブログ内でも
話題に挙げたことがありますが、
私は張作霖の生まれ変わりと
天王寺の浮浪者に預言された少女でした。
まあ、入り口が良かったのでしょう、
中国への。

多少時間はかかりましたが、
構えることなく悠然とこなせた科目、
それが東洋史概論でした。


非我而當者吾師也
是我而當者吾友也
諂諛我者吾賊也

我を非として当う者は吾が師なり。
我を是として当う者は吾が友なり。
我に諂諛(てんゆ)する者は吾が賊なり。
荀子』脩身篇


タイトルに挙げた言葉、
この荀子の名言だけでも、
中国の鬼気森然とした叡智を味わえます。
正負の意見、双方、私は聴き入れます。
私を思ってのことですから。
反面、巧言令色、太鼓持ち、大嫌いです。

正々堂々と生きていきたい、
そんな私の邪魔をするな、と。


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画家の日香里さんの
紙小物を購入しましたら、
アマビエのカードが添えられていました。
この子、やっぱり人魚の眷属でしょう。
始皇帝が人魚の膏で蝋燭をつくった、
なんて、中国人は、
神代に等しい太古から人魚が大好きです。