奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

Who Killed Cock Robin? ~言語伝承論①~

昨日の夕方、仕事の帰り、
息子を塾へ迎えに向かうと、
行きつけの理容店が久々に開いていたので、
ぼさぼさの息子の髪を切ってもらうことに。
私も月に1回、このお店で
産毛剃りをしてもらっています。
エステより快適です。
息子、常連なので、いっちょまえに
理髪店のご亭主と世間話しています。

私は週末に伺うことにして、
昨日は付き添いのみ、
待合で週刊文春を読んでいましたら、
FMからBeatles
『While My Guitar Gently Weeps』が
流れてきました。
これはBeatlesの楽曲の中で
私がいちばん好きなもの。
ジョージとクラプトンは親友、
パティ・ボイドとの関係、
必ずここまで考えが到ってしまいます、
この大好きな「泣きのギター」を聴くと。

ちなみにパティ・ボイドと
私の母は同い年で、母は若いころ、
パティとジュリー(沢田研二さん)に
そっくりでした。
容姿に関しては、自慢の母ではありました。
太ってしまったパティとジュリー、
今現在、私の母も踏襲しています。


悪趣味上等、
いわゆる三角関係、私は好きでして。
奇数の危うさと妖しさ、
鼎の軽重を問うことの不謹慎さ、
ひとのものが欲しくなる盗人根性、
いくら陳腐だと腐されようが
「男・女・男」「女・男・女」の
類型が奏でる三重奏に耳を傾け、私は幸せ。

ただし、受け付けない三角関係、
ひとつあります。
天智と天武と額田王の、それ。
「あかねさす」の相聞歌、ほんま嫌い(爆)。
40代の大海人皇子と30代の額田王
1300年前当時、自分の棺桶の素材を
阿蘇凝灰岩か高野槙か、考え始める世代。
田辺聖子さん風に言えば
「オジンとオバン」のふたりです。
そんな海千山千の男女がさらす
酒臭い宴会芸なんか、ほんまイヤ(爆)。

沈黙は金、
焼け木杭に火が点く芝居を元夫婦にさせ、
自分は高みの見物の天智天皇のほうが
器は絶対的に大きく、
また、性格が悪いとも思えます。
「香具山は畝火ををしと耳成と」
こんな牧歌、正気で詠む人のはずもなく。
すべて鳥瞰する男だと私は思っています、
葛城中大兄皇子天智天皇のことは。

だいたいこの男に似合う女はただひとり、
夫の葬儀に挽歌を手向けるためだけに
存在したような妻、
倭大后(やまとのおおきさき)、
倭姫王(やまとひめのおおきみ)に
尽きるでしょう。


なっがいマクラとなりました。
言語伝承論について。
図書館であっさり課題テキスト
上野誠教授著『万葉挽歌のこころ
~夢と死の考古学~』が借りられ、
その着眼点のあまりのnicheさに
「これって井上荒野の『つやのよる』やん。
いや、フランス映画の『8人の女』か。
いやいや意外とマザーグース
『Who Killed Cock Robin?』かも!」
と感嘆の感想を述べざるを得ず。

歌を歌うということは、
そこにいる人びととあい和すること
であると同時に、戦うことでもあるのだ。
万葉びとにとって、歌とは、
戦うための道具だったのかも
しれないのである。

上野先生の主観、私も激しく同意。
天智天皇後宮の女たちが
亡くなった主君への挽歌を捧げ合う、
そんなもの、
まさに字のごとく歌「合戦」に相違ない。

主催は天智皇后の倭大后でしょうが、
額田王がそこに並ぶと
何かぐらりと時空がゆがむ。
それは、私だけの錯覚なのでしょう、が。

たいへん興味深い課題です。
ほかの課題ほっぽって、
レポート書くことにしました。
善は急げ、です。


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こんなに暑くなったら
蕎麦のことしか思えなくなります。
年々、蕎麦が好きになっています。
薬師寺から唐招提寺に向かっての
歴史の道沿いに、
「蕎麦切り よしむら」という
とっても美味しい蕎麦屋さんがあります。
上品な細麺、お出しも最高。
ミニ掻き揚げ丼も必ず注文。
そろそろ伺っても良い頃合いかな。