奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

みんなで栄えたい ~史料学概論③~

9月14日は
史料学概論の試験だけを受けに
奈良大を目指しました。

史料学概論、
これは大きな大きな山で、
写経僧のように試験問題を紙に書き書き、
指に文字を覚えこませました。

書く、
これ以上の暗記方法はないと思います。

試験問題で最後まで苦渋したのは、
3番の令の注釈からみた律令制について。
これ、いろいろな解釈の仕方があります。
システムがいかに迅速に裁可されたか、
それは藤原広嗣藤原仲麻呂
朝廷に弓を引いた際、
電光石火で鎮圧されたことからも、納得。
私は、実は、それとは異なり、
大宝律令養老律令も残存していないことに
意識が向きました。
つまり、令の注釈書が書かれなければ、
大宝律令養老律令も伝来されなかった、
その背景って?
私たちは、両律令の真の姿を知らず、
鏡に映った影を辿って、
その全容を間接的に眺めていたのだと。

私なりの解釈は、試験問題として
記述の対象としませんでした。
また推理で遊んでしまいそうで。

で、出題は7番。
木簡が古代史研究に果す役割について。
これはヤマがばっちり当たりました。
どの問題も暗記が難儀ではありましたが、
木簡の具体例は非常に覚えやすく、
弥勒浄土」や「変成男子」の仏法説話は
私には馴染み深いもので、
いちばん記述に起こしやすかったのです。

高得点には結びつかなくてもいい、
合格さえすればいい、そう思いながら
試験用紙に鉛筆を走らせました。

この日は、
試験だけを受けたわけではありません。
朝の9時過ぎに奈良大に到着して、
学友会の相談室に出向きました。
卒論の材料集めに、です。
資料をたくさん見せてもらい、
あーでもないこーでもないと、
議論もたくさん交わしました。

で、冬と同じく、
とても役立つ情報を頂戴しました。
お教えいただいたのは
東大寺の仏像でしたが、
調べましたら
高野山金剛峯寺の仏像が、それでした。

ありがとうございます。
先輩方、
いつもいつも私を助けてくださる。
金剛峯寺の仏像は、
私の論理の広げすぎた風呂敷を
きちんと畳む偉業を成しました。

さて、卒論のデータは
かなり収集できましたが、
奈良国立博物館東大寺
質問状の依頼をかけないと。

相手がでっかいなあ!


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9月16日、
東大寺福祉療育病院での
第6回天坊まつりに参加しました。
これはお下がりの
餅米と和三盆のお菓子『小種』。
東大寺長老北河原公敬貎下の
手蹟の焼き印がかわいい。
1枚目に「大仏」、2枚目に「くらべ」。

奈良町の気鋭の和菓子屋さん、
「樫舎(かしや)」さん作の、
とても上品で優しい味の和菓子です。
そういえば、
奈良国立博物館のお抹茶体験での
葛焼き『瑠璃』も
樫舎さんの作でした。

天坊まつりは催し事がたくさん。
天坊体操や鹿さん音頭。
子どもたちとお母さんたちのための
お祭りです。
北河原公敬貎下も
春日大社の花山院弘匡宮司
ご参加されていました。
狂言師茂山千五郎さんによる
絵本『大仏くらべ』の朗読。
彫刻家の水島太郎さん作の
奈良の大仏さんと
鎌倉の大仏さん。
こどもたちがじかに手でさわれる
乾漆仏です。

息子は太郎さん作の仏像に夢中。
あまりに熱心な彼に
太郎さんが名刺を授けてくださいました。
「いつでも遊びにおいで」の言葉を添え。
息子は「おら、名刺、
生まれて初めてもらったよ!」と大喜び。

太郎さんの言葉、
「みんなで栄えたい」が、
私の今の気持ちです。