奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

少年ではないけれど…… ~美術史概論③~

仏像仏像仏像……の日々です。
私って存外、仏像に対する思い、
深くなかったんだな、
と認識させられる日々です。

もとより仏像を信仰の対象として
捉えたことがなく、
それ以前に信仰心が先ず備わっておらず、
私の仏像を見つめる意識は徹頭徹尾、
美術鑑賞でありました。

むかーしむかしに習った
ヘルマン・ヘッセ
『少年の日の思い出』という小品を、
ふと思い出しました。
主人公が隣家の模範少年エーミールの
大切にしていた蝶を壊してしまい、
怒られるでもなく嘆かれるでもなく、
ただただ軽蔑され見放された、
そのシーンを。
当時私は中学生で、同級生の男子たちに
「瓊花、おまえエーミールに似てるぞ。
瓊花は『模範少女エーミー子』や~!」
と、からかわれたのです。
私はそのころ従順なイエスマン
優等生の猫をかぶっていましたので、
「あたし、エーミールみたいな
冷血漢やないもん!」
と抵抗してはおりました。
しかし、年々、
「あー、当たってる、読まれてたな~」
と頷ける度合いが強まっています。

うつくしいものをもとめる、
そのとき私は、
うつくしくないものを
平然と切り捨てている、と。

ああ美術史概論、
私の青春の瑕疵まで
えぐるのか、あぶるのか、と。


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薬師寺の薬師三尊像と聖観音
私は白鳳時代に入れたいのですが……