奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

傷ついたのは、生きたから。 ~シルクロード学③~

タイトルは作家高見順の言葉です。
シルクロード学を勉強していて、
不意に思いかえした言葉です。

みなさまもうとっくにお気づきでしょうが、
私はイラン・ペルシア文化が大好きです。
月氏の後継であるクシャーン朝が
イラン系遊牧民エフタルに破れ、
中央アジア突厥ウイグルなど
テュルク系遊牧民によって
トルコ化されます。
本家ペルシア帝国サーサーン朝は
アラブに呑みこまれました。

月氏について調べていたとき、
どうして匈奴はここまで月氏を追うのか?
もともと大勢力にあった月氏への
積年の恨み?
いや、そんな単純なものとも思えない、
などなど考えあぐねていました。

なぜ奪うのか?
……欲しいから。
なぜ欲しいのか?
……好きだから。

私は射手座の生まれです。
半人半馬のケンタウロスです。
半分ケダモノですから、
欲しいものしか欲しくない、
好きなものしか目に入らない、
それ以外はどうでもいい、
嫌いですらない、憎悪など無縁、
ただ追いかけていたいだけ、
あこがれを。
なんとなく、遊牧民の気持ちに
寄り添えるのです。

グレコバクトリア王国の流れを享けた
クシャーン朝ガンダーラ美術の秀麗さ。
月氏と大月氏の遠い日の光。
なんてうつくしい、うっとりします。
傷だらけで砂に埋もれて、
それでも、いや、それだからこそ、
彼らが生きたあかしです。


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昨年春、南都西大寺境内での
手作り市「薫風祭」で購入した
ビーズ作家esteemさんのネックレス。
ひとめぼれでした。
ペルシアの水の女
アナーヒターを彷彿とさせる清浄さです。