奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

髑髏杯 ~シルクロード学①~

ブログの初めに
シルクロード学で記事が埋まる
などど言っていたわりに、
ほぼノーコメントでした、
シルクロード学。

専門科目の各論で、
1年生から解放されている
唯一の科目が
シルクロード学です。
なんでだろ?
と首をかしげていましたが、
実際勉強を進めていくうちに
ああこれって基礎の基礎だ!
とわかっていく目覚めの良さ。

シルクロード、西域
(私は仏教系の学校に通っていたので
“さいいき”と読みます)の文明史、
めちゃくちゃ面白いです。
この1か月で50冊は関連図書を
読みましたが、全然足りません。

匈奴月氏についてなんて、
ユーラシア全域に渡るほどの
バックボーンをひしひしと感じます。
遊牧を同じくするこの2つの国が、
特に匈奴月氏への苛烈さが、
「なぜ?」と私を惹きこんで、
匈奴=テュルク系、
月氏イラン系と、
異民族への皮膚感覚での憎悪なのか?
など、妄想がやみません。

匈奴は斃した月氏王の頭蓋骨で
酒杯をつくりましたが、
その酒杯は重要な式典などに
用いられたことから、
けっして冒涜一つの行いではないと
思われます。
髑髏杯の風習はスキタイ人からとも。
スキタイ!
遊牧の民のoriginかもしれません。

髑髏杯にされた月氏王、
その残党は大月氏として
もとバクトリアであった
大夏(トハリスタン)を
服従させます。
その地を訊ねた有名な張騫が
謁見した大月氏の王は、
遊牧国家にはめずらしい
女の王でした。

史記』では髑髏杯にされた王の「娘」。
漢書』では髑髏杯にされた王の「妻」。

はたしてはたして。
月氏の女王は
私のこれからの
壮大な研究テーマとなりました。

ちなみに、
『髑髏杯』という題名の幻想譚を
私の智識の源、
澁澤龍彦がものしております。
私の十代は澁澤龍彦一色でした。


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『世界史年表・地図』吉川弘文館
このClassicな表記が好きなのです。