まほろばに神鹿を追って

Chasser le cerf de Dieu à Nara

歴史文学論

私にはここしかない『鎌倉殿の13人』 ~歴史文学論⑦~

NHK『鎌倉殿の13人』工藤祐経 「怖いところだ、この鎌倉は。 私が生きていくところではない」 北条義時 「ようやくわかりましたか。 他に行くところがあるのなら、 一刻も早く出ていくことをお勧めします。 私にはここしかない」 武田信義 「おまえたちはお…

『葵上』 我らが六条ろくでなし ~歴史文学論⑥~

お聖さんのパロディ版『源氏物語』の 『春のめざめは紫の巻』の一話 『六条ろくでなし』、爆笑しました。他のお話も粒ぞろい。 『春のめざめは紫の巻』 『見飽かぬ花の赤鼻』 『やんちゃ姫玉かつら』 『六条ろくでなし』 『早口姫口ばやに恋を語る』 『浅は…

『敦盛』 憎しみをどこまでも見果てぬ夢に ~歴史文学論⑤~

コロナワクチン2回目接種後、 不眠に陥り、不調が続きました。 国を恨みました、正直。 我々がされたことは正か負か、 100年経てば明らかになるか、否か。とても明るく心優しいCandyCandyさんが 紡がれているブログ 『よかったら読んでいってください!』 …

『井筒』 無間の夢に生きる女 ~歴史文学論④~

歴史文学論のテキスト、 『葵上』『敦盛』『井筒』について。 つまり世阿弥! まさかの能楽!うーわー、『古態本太平記抄』に交替と ばっかり思っていたから、おったまげ。 担当の先生が替わられたのですね。私、太平記も暗唱するほど好きですが、 お能の謡…

落花の雪に踏み迷ふ 交野の春の桜狩り  紅葉の錦を着て帰る 嵐の山の秋の暮れ ~歴史文学論③~

奈良大学通信は2021年4月から 7科目のテキストが変更されます。 教養科目:国際関係論Ⅰ 国際関係論Ⅱ 専門科目:文化財学購読Ⅰ 歴史文学論 平安文学論 自由選択科目:現代文学論 文化人類学 平安文学論と文化人類学は 前もってレポート作成済みでしたが、 こ…

尊敬するひと 後醍醐天皇一宮尊良親王 ~歴史文学論②~

先週末、関西ローカルテレビで、 緒形拳主演『将軍家光の乱心 激突』が 放映されていました。 この1989年バブル経済末期の作品、 今回まともに観て、 素直に面白いと感心しました。 あー、こんなんだったよな、 昭和の終わりごろの日本映画って、 やたら元気…

このごろみやこにはやるもの 悪党と婆娑羅の世紀 ~歴史文学論①~

早生の桜が散り、花筏、花冷え。 この1週間、 私はシルクロード学の試験問題を 練り直していました。 この科目は本題のレポートより、 試験の設題10問のほうが幅広く、 なかなか手強く面白い存在です。概論三山を済ませたら、 江戸・歴史・平安の文学論三山…