昨日は息子の術後診察日で、
近鉄奈良駅最寄の形成外科へ。
術後の経過観察は来月で終診ですが、
息子はおでこのニキビを先生に指摘され。
外用薬を処方されたので、
当分リピーターとなりそうです。
奈良県で奈良市が最も繁栄しているので、
当然ながらクリニックも良いところが
集まっています。
私は奈良県の田舎出身なので、
すべてが澱む田舎の負の面も
もちろん熟知しています。
我が一家は今、
大阪のベッドタウンに住んでいますが、
将来的には奈良市に定住を考えています。
シルクロードの終着駅に骨をうずめようと。
歴史と文化の土に還ろうと。
限界集落や消滅集落の現実を見ると
心の底から申し訳なく思うのですが、
田舎出身の私だからこそ田舎には住めない、
そう腹をくくっているのです。
私が奈良県出身だからといって
奈良県の隅々まで寵するわけがない。
無責任な旅行者ではないのです。
そこに生まれ育った者にしか
見えない闇があるのです。
居住するとはそういうことです。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
室生犀星『小景異情』
診察の後、三条通を散策。
中川政七商店「日本市 奈良三条店」へ。
このお店、入ったら最後、
奈良のかわいいものに正気を奪われます。
このディスプレイ、桜が咲いたよう。
おとな女子が狂気の沙汰でふるえる、
吉野山の見渡す限りの桜を思い出して。
桜色、なんてやさしい色なのか。
桜を待っても良い時期になったのですね。
ああ、吉野、行きたいなあ。
奈良市街は雨模様もあり、
とっても空いていました。
この後に向かった
「とよのあかり鈴の音」さんでは、
唐揚げランチのほかサラダやデザートが
サービスで提供されました。
「こんな時期に来てくださるお客さん、
大事にさせていただこうと、
精一杯のおもてなしです」と。
奈良市の商店街、
先月訪れた時には営業していたお店が、
いくつも閉店になっていました。
倒産情報にもカウントされない
小さなお店がつぶれていく様に、
胸が痛みました。
奈良県民の私には桜の頃の吉野山は
アンタッチャブルで近寄れない、
それくらい観光客でごった返すのですが、
今年は吉野桜を訪ねに行こうと思います。
昨年の桜の頃の吉野山の経済、
やはり売り上げが急下降したそうで。
知人に「お願い、来てな」と懇願されました。
「静かな吉野山の桜、さびしいわ」と。
頼まれなくても、行くよ、吉野へ。
こんなかわいい鹿の缶、
買わないわけがない。
私が悪いんじゃなくて、
この鹿の缶のかわいさが悪い。
なかは、吹き寄せ。
目もくらむ乙女の食するもの。
しかし、食べると意外と甘くなく、
うちの息子があっという間に
平らげてしまいました。
息子は最近辛党になってきたので、
男性にもおすすめのお菓子かと。
息子が買った
桜の時期限定の達磨みくじ。
結果は小吉でしたが、
すっごく良いことが書かれていて、
心臓に悪くないおみくじです。
達磨の黒目は私が入れました。
「イケメンになったね」と息子。
黒目が小さすぎると間抜けで、
大きすぎると暑苦しい。
画龍点睛、難しかったです。