奈良大学通信まよい鹿

奈良大学通信教育部に入学しました

唐招提寺のうちわ作り 奈良国立博物館

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昨日2月16日、奈良国立博物館にて、
特別陳列「覚盛上人770年御忌
鎌倉時代唐招提寺と戒律復興」の
関連イベント、親子ワークショップ
「オリジナルうちわ作り」に参加しました。

地下のミュージアムショップの前が
催し物の会場。
唐招提寺より石田講師と、
学生さんのようにうら若い
うちわ製作者の女性職員おふたり。

なごやかに講話が始まり、
唐招提寺中興者覚盛上人の逝去日
5月19日に行われる「うちわまき」、
それが奈良で三指に数えられる
危険な祭りとうかがい、
確かにあれは「仁義なき争奪戦」と納得。

奈良三大危険な祭り、
廣瀬大社の砂かけ神事は確実、
あとひとつ、思いつかないなあ。
蛇穴(さらぎ)の汁かけ祭り、
以前は熱々の味噌汁を
衆人にぶっかけていましたが、
今はさすがにそれは無し、です。
奈良の祭りがどれもけっこう長閑なのは、
歴史が古いだけに、
早々と姿を和らげたからかもしれません。

鎌倉時代に廃れていた唐招提寺
覚盛上人が説いた「不殺生」「不偸盗」、
それだけ世の中が荒れていたことかと。
うちわも、蚊を払うためのもの、つまり、
虫の命も粗末にしないためのもの。
仏具、なんですね。


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題材はお好きなように、とのこと。
息子は春日の神鹿をチョイス。
絵付けをするのは、
うちわまき専用のうちわと違い、
一回り大きい作品用のうちわです。
できあがったうちわは、
唐招提寺でうちわに仕立てられ、
うちわまきの法要日まで
奉納および展示されます。


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「保護者の方もどうぞ」と和紙が配布。
え、いきなり言われても、何を描けば。
あ、唐招提寺、あれしかない、うんうん。
頭をひねって色鉛筆とパステルを
ハート型の和紙にすべらせます。
石田講師に「瓊花ですね、すばらしい」と
お褒めいただき、ひと安心。
瓊花とわかっていただけました。


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うちわまきのうちわの製作実演。
骨に糊をつけます。


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骨に和紙を貼ります。
ここまでは簡単。


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余分を両刃の剃刀で切り落とし、
ふちに紅い和紙を貼ります。
熟練の技、お若いお嬢さんおふたり、
見事です。


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五色の和紙を上下に貼り、
できあがり。
梵語は横に読みます。
千手観音と烏枢沙摩(うすさま)明王真言

こんなかわいらしい若いひとたちが
奈良の文化を支えてくださっているんだと
知り、感激しました。
息子はもちろん、ほかのお子さんたちも、
きらきらとした目で
実演を見つめていました。

奈良の古いものを愛してくれる
こどもたち、ここにたくさんいます。
なんだかとても安心しました。


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息子の神鹿と私の瓊花。
これから
立派なうちわになるため、
唐招提寺に預かられます。

ちょっと、うらやましいなあ、
私も唐招提寺にお世話になりたい(爆)。


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おなかがすいて、
息子は駅まで歩けない、と。
しかたない、奈良国立博物館前の
夢風ひろばに向かいました。

念願の老舗「黒川本家」の葛料理。
観光地の観光レストランですが、
すいていました。
敷居が高そうに見えるせいかも。
とにかく、落ち着いて食事ができました。

ちょっと贅沢、「葛匠ランチ」を注文。
蓮根饅頭葛餡かけと葛餅の天麩羅、
黒米と里芋の餅チーズ焼き、
かなりおなかがふくれました。
次回は減量、葛餡かけ丼にします。
味はもちろん、美味でしたよ!


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食後のデザート。
葛わらび餅、絶品……。
これは、さすがやわ、ほんまに。
こんな上品な葛わらび餅、初めて。
参りました(笑)。


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雨が降りそうで降らない曇天。
戒壇堂あたりから大仏殿を眺めます。
龍王が降りてきそうな気配。
精悍とした東大寺もまた、うつくしい。


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奈良女子大学
国立の名門校です。
旧鍋屋交番きたまち案内所の「駐在さん」から
「外からの見学はいけるよ。
ナラジョはもともと南都奉行所で、
建物自体が重要文化財やから」と教わり、
こそっと記念撮影。
でも、みんな自由に出入りしていました。
男子禁制でもない(笑)。

「きたまち」あたり、
とてもお店が多くなりました。
お値打ちな定食屋もいくつか。
ガラス張りの編み物教室、
いいなあ、私も通いたくなりました。

奈良は、歴史と文化、
それだけじゃなく、
実際に人がつつましくも
こころ豊かに暮らしている町です。

唐招提寺で座位のまま永眠された
鑑真和上が、
いつまでもいつまでも見守られている町、
それが奈良なのです。

奈良のてならい

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2月10日、平城宮跡国営公園
カフェ「イラカコーヒー」にて。
大和茶のパフェを注文して待機中。


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今日はこども対象のお菓子教室の日。
ヴァレンタインも近く、
トリュフと
フォンダンショコラをつくります。


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まずはトリュフ。
チョコレートを練って丸めます。


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ラップでくるんで、冷蔵庫へ。


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トリュフが固まるまでに、
フォンダンショコラをつくります。
よく練ったチョコレートに
玉子液を加えます。


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合わさった液を粉に入れ、混ぜます。


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型に流し込みます。
最後、器をテーブルにポンとおとして
空気を抜きます。


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オーブンで焼いてもらいます。
とってもかんたん!


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固まったトリュフに
ココアパウダーや粉砂糖をまぶします。


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トリュフ、完成。


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フォンダンショコラもきれいに焼けました。
とろっと中は半生で、大成功。
とってもおいしかったです。


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息子の初めてのお菓子作りは、
平城宮跡で、でした。

馴染みの鬼

2月1日金曜日の夜、
我が家の給湯機が故障しました。
節分の、
お湯が出ずに鬼が出た、うっすら目眩。


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2月3日本日、
奈良パークホテルの宝来温泉へ
日帰り入浴に向かいました。
実に二日ぶりのお風呂(爆)。

奈良市の西の端、
阪奈道路沿いのこのホテルに
天然湧出温泉が備わり、
それが宿泊者以外にも利用可というのは
あまり知られていないようで、
いつ訪れても入浴者は数人程度で、
ときには貸切状態なのです。
お食事処で食事を摂れば、
入浴料も割り引かれるので、お得です。
何より、泉質の良い温泉です。
あー、生き返った!

奈良パークホテルは
信貴山観光ホテルと同系列の施設で、
いずれも派手さはなく、
なつかしい感じの観光ホテルです。
神経に障る要素のない素朴なホテルが、
私の好みです。


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かっこいいオートバイ。
レンタルバイクが可能だそう。
腕に覚えのある方なら、
オートバイでの奈良県観光、お薦めです。
鉄道の網羅されていない山地が
奈良県の4分の3を占めていますので。


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フロントの絵画の前で記念撮影。
コンシェルジュの女性のお気遣いです。
観光客と認識されたのでしょうか、
申し訳ない、地元民の一家です(笑)。
でも、ありがとうございました、
綺麗に撮ってもらえて嬉しかったです。
現像して、ぜひ写真立てに飾ります。

タイトルは
「知らぬ神より馴染みの鬼」との諺から。
節分は、季節の分かれ目に、
目に見えない隠(おぬ=おに)を
追い払う行事とのこと。
すなわち鬼とは、節目に存在するもの。
意味深です。

さて、
私は2月3月のスクーリング後に、
テストを受けることにしました。
ほぼ毎日テストの予定です。
ちなみに受ける科目は
仏教考古学と文化財学講読Ⅱです。

自分自身に鬼となって、
春を迎えようと思います。
春来る鬼、ですね。

一蓮托生

ここ最近、院政期で遊んでいたら、
不意を突く『嵐』のニュース。
その堂々とした散りざまに
彼らの行く末の安堵を
願わずにいられなくなりました。

厳しさと温もりが綯い交ぜのこの感覚は、
2012年の大河ドラマ平清盛』のラスト、
平家の血統を絶やさないため
投降した清盛の弟の頼盛が、
「独り生き残って後悔しないのか?」
との源頼朝の問いに、
「平家は常に一蓮托生」と笑って答えた、
あのときと、同じものでした。

この『平清盛』は放映時には
人気がなかったようですが、
時代考証も人物描写も美術も演出も
すべて私には最上級の絵巻物でした。
保元の乱で「悪左府藤原頼長
非業の死を遂げたとき、
彼のかわいがっていた鸚鵡が
「ちちうえ、ちちうえ」とうめき鳴き、
頼長の父関白とともに、私も号泣しました。
ああこれは1991年の『太平記』で、
北畠顕家高師直に討死したときの
北畠親房の錯乱ぶりと双壁だ、と。
上記、大河ドラマの両雄でした。

一蓮托生。
見るべきほどのことは見つ。
私はやっぱり、平家贔屓です。
源氏はもう、血で血を洗う、
みなごろしの世界観が、つらいので。

十代のころ能楽に嵌ったのは、
平家の公達の存在あってこそ、でした。
みんなで華々しく生きたから、
みんなで華々しく死んでいく。
死にざまは、生きざまです。
人は、咲いたように、散るのです。


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私のつたないこのブログに、
また奈良大学通信教育部の広告が
貼られる時期になりました。
阿修羅よ、阿修羅よ、なぜ巡る(笑)。
ドグラ・マグラ』風に、
時の推移を眺めます。

ちょっと私事、
2月と3月にスクーリングを受講します。
新年の気分転換、です。
テストももちろん、受けます。

スクーリングでお会いする方々も、
否、奈良大学通信で学ぶ方すべて、
荒海へ果敢に櫂をくぐらす、
私と一蓮托生です。

あはにな降りそ 寒からまくに

「『万葉集』でいちばん好きな歌って何?」
息子に問われて、私が即答したのが、
穂積皇子の歌です。

 降る雪は あはにな降りそ
 吉隠の 猪飼の岡の
 寒からまくに
 『万葉集』(巻2・203)

 雪よ、そんなに降らないでおくれ。
 吉隠(よなばり)の猪飼(いかい)の岡、
 そこに眠るあのひとが、
 ふるえてしまうから、
 こごえてしまうから。

亡くなった但馬皇女への鎮魂歌、
とも捉えてよいのではないか、と。
生ける穂積皇子のこころはじつのところ、
冥界の住人である但馬皇女といっしょに、
雪にうずもれていたのではないか、と。

こおりついた記憶、
それなのに、
この歌のあたたかさといったら、
ほかにたとえようがありません。


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1月13日、吉隠のあたりを車で通りました。
入江泰吉さんの写真では、
すばらしい棚田に雪化粧で、
傷心の皇女が眠るにふさわしい光景ですが、
私は写真はド素人、地名を言わないと
何が吉隠だか猪飼の岡か、です。

但馬皇女の墓は不明ですが、
同じ吉隠にある春日宮天皇妃陵が
そうではないかとも言われています。
そこそこの山頂にある古墳らしく、
一人で行くのは厳しそうです。
蝮が出そうで。
あと、猪飼の岡ですので、猪も。


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着いた先は、曽爾村
お亀の湯に湯治に来ました。
曽爾に来る日はいつも好天です。

ここの温泉は大人気なので、
開店と同時には着かないと、
温泉もお食事処も混雑します。
併設の曽爾米の米粉パンのお店も、
早くパンを買っておかないと、
午後には売り切れてしまうのです。

今年も出遅れました。
パンは買えましたが、脱衣場は混み混み、
食事は売り切れのメニュー続出。
曽爾へ行くには朝7時には出発すること。
備忘録としてここに明記しておきます。


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息子が注文したうどん定食。
撮影も息子、すこしピンボケ、ご愛敬。
まさか鶏の唐揚げがついているとは!
これはお値打ちでした。
大きくて、めちゃくちゃおいしかったです。
息子のうどん定食で、
唐揚げは完売となりました。

主人は、唐揚げ定食が完売なので、
鮪のヅケ丼にしました。
しかし、なんで山で海の魚を注文するのか。
鮪の味は平凡だったそうです。
米と味噌汁がうまかったからいいや、と。


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私はけんずい定食。
間水、軽い食事の意味でしょうか。
地玉子に、採れたて野菜の掻き揚げ、
おだしのきいた味噌汁に曽爾米のごはん、
ほんとうにおいしい。
やっぱり素材の良さがすべてです。
けんずいにしては、
おなかいっぱいになりました。

名高い温泉なので、
色紙もたくさんかかげられていました。
朝青龍の色紙が白眉でした。
おー、ドルジも浸かったお湯なのね、と。

休憩所は琉球畳に床暖房で、
主人はグーグー寝てしまいました。
私は温泉備えの駒と盤で、
息子から将棋のいろはを教わりました。
へー、敵陣地に入ると強くなるんや、
角行と飛車、やたらかっこいいやん、
桂馬は曲者や、人間にもおるおる、
など、私が感想を述べると、
「王様を逃がす、それが将棋」と息子。

「王様を守るんやないの?」と私が問うと、
「ちがう、逃がす」と答える息子。
「あ、王様も動くんか」と私。
「動かん王様なんか、守れへん」と息子。

え、深い……。
びっくりした、すごいやん、将棋の世界。
ちょっとこれから楽しみが増えました。
私の師匠は息子です。お手柔らかに。


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兜岳をふりかえって。

天を摩す兜、奢りの若さ、
古事記ハヤブサワケとメドリの逃避行、
必ず思い出します。

火はまだ燃えているかと、
験されているような、火山だった山に。


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帰路の車中より、ふたたび吉隠の撮影。
夕陽が眩しく、光線フレアがたくさん入り、
赤々とした絵になりました。

青春にはかなわない。
そうつくづく頭を垂れます。

私はこどもの頃は生きる気力が乏しく、
おとなにはなれないと諦めていました。
それが2回目の成人式(爆)も数年前に終え、
思い出すのは1回目の成人式あたりのこと。

生意気でした。バカでした。
弱い、だから強がりが言えて、
怖いものなんて何もありませんでした。

しかし、
私にもあるのです、
こおりついた記憶が。

そこでは私は二十歳の奢りの若さ。
ふるえています。
こごえています。
そして、蒼白く、燃えてもいるのです。

短いから、幸せ。

1月9日、まだ松の内ですね、
でもとっくに新年明けていますね、
とにもかくにも、おめでとうございます。

あー、テスト受けます、
あー、こりゃこりゃ、です。
人間論から行きます、期日があるので。
今は勉強のことは書きたくないな(爆)。

ドラえもんの暗記パン求む、真剣に。
1科目10問、パンは10枚は食べないと。
のび太は下痢しましたね、テスト当日。


古今盛衰抄 (文春文庫)
さて、おめでたい表紙のこの本、
年頭のブログで紹介するのは、
先輩ツツコワケさんとのやりとりで、
ちょっと院政期を思い出したからです。

この『古今盛衰抄』、
大好きなお聖さん、田辺聖子さんが
1975年に出された『小町盛衰抄』を、
『小町』から『古今』に改題して
2017年に文庫化されたものです。
表紙は、私が中学時代に熟読した
藤川桂介さんの小説『宇宙皇子』の
ビジュアルを担当されたイラストレーター、
いのまたむつみさん! 大好きでした!
みずみずしいのです、
いのまたさんが描くと、すべてが。

この『古今盛衰抄』の一話、
『日本第一の大天狗 後白河院』が、
短編とはいえ如実に
院政期の空気を醸し出しています。
平安時代は、初期と末期がドロドロですが、
末期は貴族政治の崩壊も含まれるので、
ドロドロがふつふつと煮詰まって、
登場人物すべて、人外めいて、ほぼ妖怪。
初期の怨霊より、末期の生者のほうが、
けったいです。

後白河院がいかに
平安末期から鎌倉初期まで「独り勝ち」を
極めたか、意外と、博打みたいなもので。
この食わせ者の大天狗は、
はたして生まれついてのものか、
周囲に立ち現われては消えていった
魑魅魍魎めいた時代の徒花たちから
日々吸収しつくしたものか、
判然とはしません。

お聖さんの筆は、
後白河院の人となりの根源を、
その寵妃の平滋子の臨終時、
なめらかにあぶりだします。
後白河院は、そのとき、
しばしのありえない幸せが、なぜ来たのか、
悟られたにちがいない。
それは短いからだった。」

短いから、幸せ。

なんておそろしい。なんてかなしい。
私のこの本の初見は、小学生でした。
こんなこと知ったら、もう。
後白河院が非情なのも、道理だと。
お聖さんはつくづく、天才です。

危うきは、昔も、今も。
幸せだと思える瞬間を、
蛍をつかまえるように、
つかまえては、放すように、
昔も、今も、危うきに遊ぼう。
それが私が年頭に思うことです。

Freedom!!

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東大寺から来年の絵馬が送られてきました。
森田りえ子画伯の瓜坊、なんて凛々しい。

亥年に向けて思うこと。
猪突猛進よりも、獣食った報い、です。
ししくったむくい、と読みます。
私の分身「シシィ」の語源、
獣・猪・鹿など肉として屠られる
四足獣の総称が「しし」です。
肉食という、自分だけ良い思いをする、
もしくは悪事を働く、するとのちのち
エライ目に遭う、という諺です。

私も昨年は公私ともに余裕があり、
入学前にレポートを物するなんて
裏技を打ちまくっていました。
それは、悪事ではない、です。
しかし、摂理は慢心を認めない、
そんな壮大なうねりを
感じずにはいられない今年でありました。

されど、滅多にないことが重なり、
私を拘束するコネクタが解除・切除され、
来年は足枷なく動けるようになりました。
これも、摂理の一環なのかもしれません。

つらいときに観る映画は
メル・ギブソン監督主演『Braveheart』で、
スコットランドの英雄
ウィリアム・ウォレスの獲麟、
「Freedom!!」を我が心身に刻むのです。

当時、イングランド王への
大逆罪に対する処刑法は、
生きたまま腹を裂き、腸を引きずり出し、
苦渋辛酸の果て、馬で四肢を引き千切る、
見せしめも兼ねた最も残虐なものでした。
そのあまりの凄惨さに民衆は、
「ウォレスに慈悲を」と嘆願します。
「らくに死なせてあげてほしい」と。
刑吏も瀕死のウォレスにささやきます、
イングランド王に赦しを乞え」と。
ウォレスは命をかけて叫びます、
「Freedom!!(自由を!!)」と。

無慚に殺されても、慈悲など乞わない。
我が身を縛る者に、服従などしない。
自由を!!
自由を!!

断首され、四つ裂きにされたウォレス。
けれどその死は人びとに
「自由を求める矜持」を植えつけました。
時を超え、はるか極東の島国に生きる、
この私の魂魄にも。

負けるもんか、負けるもんか。
Freedom!! 
Freedom!!